LPガスとは、「Liquefied Petroleum Gas」つまり液化石油ガスの略称で、一般的に頭文字をとってLPガスと呼ばれています。
LPガスは、炭素と水素の化合物で、炭素数3のプロパン(C3H8)と炭素数4のブタン(C4H10)と2種類がありますが、一般家庭用で使われているのはプロパンでプロパンガスとも呼ばれています。
また、LPガスは、容積が小さい液体の状態で貯蔵・配送され、使用時には気体で消費されます。たとえばプロパン10kgが気化すると約4.82m3となります(数値は地域・気温により若干異なります)。
なお、気体のLPガスを液化するには、プロパンの場合常圧で-42℃(ブタンの場合-2℃)に冷やすか常温で0.8~0.9MPa(8~9kg/cm2)ブタンの場合0.2~0.3MPa(2~3kg/cm2)の圧力を加えます。
ガス名 | 化学式 | 分子量 | 比重 | 沸点 | 性質 |
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プロバンガス | C3H8 | 44.1 | 1.56 | -42.1℃ | 可燃性 |
LPガスは、液化された状態で持ち運びができ、どこでも供給できる典型的な分散型エネルギーです。しかも高いカロリーで、燃焼時に二酸化炭素の排出量が少なく、地球環境にやさしい等の特徴を持つ理想なエネルギーです。
●LP容器による供給
一般家庭など比較的小口の消費者に利用されるLPガス供給方法です。
各戸に容器を設置してLPガスを利用する形態で、容器の種類は10kg、20kg、50kgが主流となっています。
LPガスは、容器により個別の消費者に供給される分散型(個別)のエネルギーとして幅広く利用されており、その特性から地震等の自然災害時などにも復旧が早く、安定的に供給されるエネルギーとして高い評価を受けております。
●一般家庭から大口需要家まで様々な消費者に対応出来るLPガス供給方法です。
種別には地上式、埋設式とあり、容量・形状はかなりのバリエーションがある為、消費者の設置場所状況に応じて最適なものを選択出来るようになっております。
バルク供給は、容器での供給と比較し、設置されたバルク貯槽に直接LPガスを充填することで、配送の合理化による安定した供給の実現、また、保安の高度化、美観の向上など様々なメリットがあります。
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